こんにちは、幸保工務店でコーディネーターをしております 林田 です。
お風呂やトイレ、洗面台など、お家の中には様々な設備がありますが
その中でも「作業時間が一番長い場所がキッチン!」という方も多いのではないでしょうか?
近年は機能はもちろん、見た目もオシャレで素敵な物が増えてきましたよね😊
そんなキッチンを選ぶ時に機能・デザインに並んで大切なのがキッチンの高さ。
合わない高さのキッチンを使うと、疲れや腰痛の原因にも…!
という訳で、今日は「キッチンのちょうどいい高さの選び方」をご紹介していこうと思います。
標準的な高さは「85cm」だけど…
そもそもキッチンの高さとは?という所から。
システムキッチンは大まかに説明すると、下記の部材がまるっと一式セットになっています。
① ワークトップ(食材の下ごしらえや盛り付けをする作業台)
② シンク(食材や食器を洗う流し台)
③ コンロ(IHやガスコンロなどの加熱調理器具)
④ キャビネット(調理器具などの収納)
よく聞く「キッチンの高さ」とは「ワークトップの高さ」を指しています。
ワークトップの高さは、日本工業規格(JIS)により80cm・85cm・90cm・95cmと定められており
一般的なメーカーさんが展開しているシステムキッチンも、80cm・85cm・90cmの展開になっている所が多いんですよ。
(※メーカーや商品によって2.5cm刻みの場合もあります)
そうなると真ん中の85cmを選びたくなるのが3択の罠!!
「選ぶ人が多いし、真ん中くらいだから85cmで良いか~。」
という理由で選ぶと、せっかく選んだ素敵なキッチンを後悔してしまうことになりかねません。
そんな悲しいことにならない様に、キッチンの高さを選ぶときのポイントをご紹介していきます。
考え方その1 【身長から考える】
キッチンの高さを決める方法として一番知られているのが「身長」から計算する方法。
その計算式が…
《身長(cm)÷2+5cm》
メーカーさんのカタログなどにも掲載されているので、ご存じの方も多い考え方かと思います。
例えば、身長160cmの人の場合で計算すると…
160㎝÷2=80㎝ 80㎝+5㎝=85㎝
というわけで、85㎝の高さのキッチンが合う!という結果になりました。
計算式をもとに、身長別にオススメの高さを一覧表にしてみました!
ただし、一覧表はあくまで参考としてお使いください。
ご高齢の場合姿勢が前かがみになりやすく、身長から算出した高さだと高すぎてかえって使いにくい…
など、色んな事情がありますので…表はあくまで参考資料です!
考え方その2-1【肘高から考える①】
身長から割り出した適正な高さと、現在お使いのキッチンの高さを実際に測ってみてください。
「今も使いやすくて丁度いい!」という方は、新築やリフォームの際も現状の高さを選んで頂ければOKですが
「低く感じて使いにくい…」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
それは身長から割り出す方法では「肘の高さ」が考慮されていないからです!!
想像してみてください…。
「ワークトップで食材を切る」「コンロで炒め物をする」「シンクで洗い物をする」
キッチンで行う作業の多くが肘を起点に前腕の上げ下ろしを行っていますよね?
それだけ肘とワークトップの高さの関係が大切!という訳です。
で、肝心の肘高から導き出す考え方というのは…
肘高(肘の高さ)-10㎝~15㎝
肘を直角に曲げた位置から作業面まで10㎝~15㎝あると最適な高さということです。
海外ではコチラの考え方が一般的だそうですよ。
考え方その2-2【色んな条件で変わります】
前項でご紹介した肘高-10~15㎝、、、数字が曖昧過ぎて何センチが良いの!?となるかもしれません。
が!これは様々な条件が絡みあうので「コレだ!」という数字が無いのが現実です。
各作業スペース別に例を挙げると
ワークトップの場合 ⇒ まな板が薄いタイプか、厚みのあるタイプか
コンロの場合 ⇒ IHなのか、五徳が張り出しているタイプのガスコンロなのか
など、使われる調理道具や加熱機器の種類で3㎝~5㎝程高さが変わってきます。
また、「キッチンを使う時にスリッパを履いているか」や「キッチンマットを敷いているか」
といった些細なことに思えることでも肘の位置は変わってきちゃうんです…。
こうなると、もうどうしたら良いか分からいよ~😵となりますよね。
そんな時はやっぱり《実際にショールームに行って、色々試してみる》これが一番です。
ショールームに行く時に気を付けたいのが靴!
当たり前ですがヒールや靴底の厚み分だけ身長が上がってしまうので注意が必要です。
ショールームに行かれる際には
普段スリッパを履かれている方は、いつも履いているスリッパを
何も履かないよ~という方は、なるべくフラットな靴で行かれるか、使い捨ての様な薄いスリッパを持参されるのがオススメです♪
考え方その3【複数人で使う時の高さの選び方】
キッチンは当然、家族みんなが使うスペースです。
そうなると、家族みんな身長がバラバラでキッチンの高さ選びも迷われる方が多いかと思います。
そういう時は…一番長くキッチンを使う人に合わせる!ことをオススメします。
選んだ高さに合わない時の対策法もご紹介しておきますね。
番外編【もう一つ気を付けたい…シンクの盲点!】
キッチンを使うのはお料理する時だけ?違いますよね。
食器や調理器具を洗う、これもキッチンで行う大変な作業の一つ。
ここも「ある場所」の高さが合わないと腰痛の原因に!!!その場所は…
蛇口の吐水口(水がでる所)の高さ!
吐水口の位置が低いとどうなるかというと…
これを防止するには吐水口の位置が高い物を選ぶと良いのですが
吐水口の位置が高くなれば、その分水はねも多くなります!
キッチン前に腰壁を設けたり、オープンキッチンなら奥行の広いタイプを選ばれる
などの対策を取られると良いかと思います。
本日のまとめ
- キッチン高さを選ぶ基準は「身長(㎝)÷2+5(㎝)」もしくは「肘高-10㎝~15㎝」
- 複数人で使う時は一番作業時間が長い人に合わせる
- 蛇口の高さにも要注意!!
いかがでしたか?
今回の内容も参考にして、お気に入りのキッチンで快適なお家づくりをしてくださいね♪
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